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偏差値40台の大学からCore30企業へ!就職、転職の成功体験〜転職編〜

大分時間が空いてしまいましたが、前回の偏差値40台の大学からCore30企業へ!就職、転職の成功体験〜新卒就活編〜に続く続編の転職編です。

新卒で入社した会社(一部上場IT企業)での経験

驚愕した同期の意識の高さ

無事にダメもとで受けた大手のIT企業に内定をもらい、この会社に入社することを決めました。同期はグループ子会社を合わせて300人くらいだったと思いますが、入社後に驚いたことは同期のモチベーションの高さでした。おそらく本社採用された同期の学歴のボリュームゾーンはMARCH上位あたりで東大大学院卒や名前は忘れましたが海外の有名大学出社の人も数人いました。みんな自分に自信があり、情熱を持って入社してきた雰囲気丸出しでした。

今でも覚えているエピソードを1つ紹介させてもらいます。

新人研修の序盤に人事部が新入社員の中から今日の研修を取り仕切るまとめ役を募集したことがありました。与えられた情報は「誰か今日の研修を取り仕切ってくますか?2名いれば大丈夫です。」とこれだけ、研修の内容も具体的な役割も不明。という状況で即座に数10人が手を挙げました。

私は当然のように手を挙げませんでした。というかこれまで私が知り合ってきた誰であってもこの場で即座に手を上げるような人物はいないと思いました。

ここで、私が今までに在籍してきた集団とは明らかに違う連中であることを悟りました。

ただし、ここで手を挙げた同期はほぼ3年以内に会社を去ったか、休職しました。理由は様々ですが、モチベーションが溢れすぎて会社員をやりながら別の会社を経営してたのがバレてクビになったり、精神を病んで出社できなくなったり、給料の高い外資系企業に転職したりですね。

黙々と仕事をする日々

私はというと私の学歴と能力でこの会社に入社できたことが奇跡みたいなものですから、定年までしがみ付いてやるつもり満々でしたので、黙々と仕事をこなしてきました。元々それなりに激務の会社だと聞いていたので、予想はしていましたが、入社から3年目くらいまではかなり辛い日々が続きました。

残業は平均で月60時間くらい。多い月は100時間以上でしたし、上司にもあまり恵まれたとは言えませんでした。直接的な暴力まではないものの上司自身が仕事で追い詰められていることが多く、常に話しかけることができない雰囲気。日常的にパワハラと言える暴言を吐かれがら膨大な仕事をこなさなければいけない日々。そんな状況に耐えきれず肉体的、精神的に体を壊し、休職する同僚も続出。その分の仕事が回ってくるという最悪の悪循環が続きました。

今思えばこの時点で転職を考えても良かったのですが、当時の私には転職してやっていくスキルも自信もなく、ただひたすらに1日1日を耐え忍ぶ生活でした。幸いにも若かったことと体と精神が自分の思っていたより丈夫だったことがあり、3年目を迎える頃にはかなり効率的に仕事をこなせるようになって、実務中心からチームのリーダとして後進の育成や外部との調整などが仕事の中心になってきました。

その後、部署移動があり上司も代わりながらも課長の右腕的な立場でワークライフバランスも良くなり、結婚もして充実した会社員生活を送れていたと思います。元々自分にとっては分不相応と言える会社に入社したという気持ちで仕事をしてきましたが、3年間の苦難を乗り越えたことは想像以上に私を成長させてくれていました。

入社5年目を過ぎたあたりから、仕事の内容に物足りなさを感じ少しづつ頭の中に「転職」の考えが芽生えてきて、転職に有利になる資格を取得したり、アピールしやすい業務に積極的に参画するよう意識をしてきました。ただ、ここからまだしばらくは実際に転職しようと行動に移す勇気はなく、ただなんとなく、もし機会があれば転職もありかなという程度で本気で転職する気は全くありませんでした。

そんな私に転機が訪れたのは入社9年目を迎えた32歳の時でした。

元同僚の誘いから一度目の転職

新卒で入社した会社で入社9年目のある日、元同僚から突然連絡がありました。

「人を探してるんだけど、うちの会社に来ない?」

会社名聞くと多くの人が名前を聞いたことがあるであろう金融系の会社でした。また、金融系ということもあり、給料はかなりいいとのこと。詳しい話を聞いてみたところ、若干、残業は多めのようですが、過去私が経験してきたほどではなく、業務内容も興味のある内容でした。この誘いでうっすらと頭の中にあった転職の決意が固まり、採用試験を受けることに決めました。

こちらが誘いを受けたということもあり、私は大した準備もなく面接に臨みました。淡々と自分の持っているスキルと経験、人柄をアピールし、それで4回あった面接をパスして最終面接へと辿り着きました。

正直、最終面接も当然通って内定をもらえるだろうとタカを括っていました。しかし、結果はまさかの不合格。大学院時代の就職面接から12連勝中だった面接突破記録がここで途絶えました。

元々うっすらとしか考えていなかった転職の道ですが、この採用試験を受けたことですでに私の中で明確な次の道として意識が芽生えてしまい、この不合格を機に自分の意志で転職活動を行う決心をしました。

そこで転職エージェント経由である企業(日経225に含まれる企業)の本社機能の求人を紹介してもらいました。幸運にもそこで求められていたスキルがとある難関国家資格相当のスキルを有していることであり、私はその国家資格を転職を意識し始めた時期に取得していたため高く評価していただき、2度の面接を経て無事に内定をもらうことができました。ここで内定をもらえた要因は主に次の通りだと思います。

一度目の転職に成功した要因

  • 数年に渡って転職を意識して社会的に需要の高い経験を重ね、必要とされるスキルを身につけてきた
  • 自己の能力を証明するために、相手に伝わりやすい手段として難関国家資格を取得した
  • エージェント経由で転職活動を行なうことで、想定される質問などの情報をエージェントから共有してもらい、回答を用意して面接に挑んだ

転職によって待遇にも少し変化がありました。給料は微増となり、残業時間は前職でも転職直前には月20〜30時間程度まで減っていましたが、転職して10時間未満となったことでさらにゆとりを持って仕事ができる環境となりました。ちなみに私の基本給の推移は以下の記事で全て公開していますので、興味があればご覧ください。

二度目の転職

無事に転職を果たした私でしたが、想像していた環境とは違い、働きにくさを感じる日々を過ごしていました。年収は上がって、残業も減ってストレスという意味では一社と比較して明らかに軽くなったのですが、初めて違う会社を経験した感想としては息苦しさでした。

一社目はIT企業だったということもあってか、時間の使い方は比較的社員に一任されており、服装もカジュアルで個人の裁量で仕事ができる雰囲気だったのですが、二社目は歴史のある日本の製造業だったので、年功序列、時間管理、服装はスーツ、という社風だったのです。

しかし、それを理由に再転職を考えるほどの理由ではなく、息苦しさは感じながらも着々と仕事をこなしていました。

そんな折り、再度転機が訪れました。それは今回も(前回とは別の)元同僚からの誘いでした。今の職場に息苦しさを感じていたタイミングであったため、とりあえず話だでもと思い、詳しい話を聞いたところ、元同期が現在働いている会社は日本で知らない人がほぼいないレベルで平均年収が1000万円を超えるCore30銘柄に含まれる超大企業でした。

話半分に聞こうくらいに考えていた私でしたが、その会社は自分が子供の頃からずっと憧れていた会社でした。大学時代の就活ではそもそも学歴フィルターで書類選考を通るはずがないという諦めから応募すらしませんでした。そこに今回の話をいただき、さらに要求されているスキルは私の培ってきたスキルにマッチし、私としても取り組んでみたい業務内容、というこれ以上ない条件で、もちろん年収アップも見込めるとのことでした。自分にそんな環境で働けるチャンスがあるのならダメもとでも挑戦だけはしてみようと思い、採用試験を受ける決意をしました。

ダメもととは言っても今後2度とないであろうチャンスを棒には振りたくないという考えから、この会社の採用面接に向けては考えうる限り全力で準備をしました。ここで実践した面接対策の内容は以下の記事にまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。

上記の記事に書いていない内容としては採用面接を受ける会社がグローバル企業であったため、全ての面接において突然英語で質問をされ、英語で回答しなければいけないパターンも考慮し、英語での想定回答の準備や回答の練習もしました。また、企業研究として、企業理念を何度も読み込み、現在の主流製品や今後の事業計画の把握、さらに創業者の名前や代表的な名言、過去の代表製品の発売年まで暗記し、面接に挑みました。

これらの念入りな準備と子供の頃から憧れていた会社であるという嘘偽りのない事実を情熱的にアピールしたことで、4回あった採用面接の全てをパスし、奇跡的に内定をもらうことができました。ここで内定をもらえた要因は主に次の通りだと思います。

二度目の転職に成功した要因

  • 元同僚からの信頼を得ていた
  • ITベンダー、製造業とという異なる業種を経験し、広い視野で物事を見ることができるようになっていた
  • 面接と対策として繰り返し練習を行い、日本語と英語による回答の準備、さらに目線や表情まで念入りに仕上げた
  • 公開されている企業の情報を読み漁り、これ以上ないといえるほどの企業研究を行った

こうして二度目の転職に成功し、現在は三社目となる会社で働いています。周りは優秀な人ばかりで入社後も勉強の日々ですが、子供の頃から憧れていた会社に入社することができて、この会社で働くことができることを誇りに思っています。

おわりに

タイトルにあるように私は偏差値40台の大学を出て、一度は就職活動に失敗しています。そんな私でもCore30に含まれる日本有数の会社に中途採用で入社することができました。もちろん大きな会社に入社して働くことが全てではないと思いますし、有名外資で働いたり、起業や投資でもっと成功している人は大勢いるでしょう。

しかし、少なくともこの記事を読んでくださった人は何かしら現在の職場環境に不満があって、もっといい環境で働きたいと考えている人が多いと思います。私の体験が少しでもそんな人たちのお役に立てれば幸いです。最後に偏差値40台の大学からCore30企業に入社するために必要と思われることを私なりにまとめておきます。

偏差値40台の大学からCore30企業に入社するために必要なことまとめ

  • 肉体と精神の限界を見極めて仕事が継続できる状態を維持する(体は全ての資本)
  • 専門性を極める(中途採用試験は専門性があれば学歴は関係ない)
  • 10年先を見越して資格と経験を獲得する
  • 人との繋がりを大切にする
  • 自分の周りにいる優秀だと思う人を真似てその人に認められる努力をする
  • ダメもとでもとりあえず受けてみる(中途採用試験は失敗してもノーリスク)
  • どうしても行きたい会社があるなら面接対策は徹底的にやる

以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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