長男は無事に年中から幼稚園に入園することができました。
発達の遅れにより幼稚園に落ちてから、年少での幼稚園を見送り、療育に通っていました。
親子共に待ちに待った幼稚園生活が始まるということで
「早く幼稚園行きたいねー!」と期待を膨らませていました。
年中での1年間を書いていきたいと思います。
早々に始まった行き渋り
幼稚園に行く気満々の長男でしたが、5月になると行き渋りが始まりました。
朝、なかなか準備が進まないと急かしたり、時には怒ってしまうこともありました。
今となってはそんな私の対応が良くなかった、
もっと長男の幼稚園に行きたくない気持ちに寄り添ってあげればよかったと反省するばかりです。
最初だしそんなものかな、そのうち慣れてくれるだろうと思っていましたが、
私から離れると泣いて先生に連れていかれることも多かったです。
子供がお母さんから離れるというのは、初めて誰も知らない集団に放り出される長男にとって不安で堪らなかったでしょう。。
幼稚園からは、「登園後はすぐに職員にお子さんを預けてください」と言われていましたが、
長男の気持ちをもっともっと深く考えてあげるべきでした。
家ではたくさん甘えさせてあげていてもなかなか幼稚園に行く気になることはありませんでした。
長期休みの後や、練習が長期間に及ぶ運動会前などは特に行き渋りがひどく、
「幼稚園行きたくない・・・」と聞くのが親としてもつらかったです。
幼稚園に行きたくなるきっかけ作り
この状態を打開するために
長男が好きな工作をきっかけにしました。
長男に「明日、家で作った工作を先生に見せに行こうよ!」と言ってみました。
すると息子もやる気になって、家にある廃材で自由に作り始めました。
翌日、先生や友達に見せに行く目的があるので、幼稚園に自然と行く気になってくれました。
作品も褒めてもらえ、息子も嬉しかったようです。
更に製作意欲が上がり、幼稚園に行くモチベーションに繋がっていきました。
毎日行きたくないと言っていたのが少しでも行く気になってくれて、少し前進したように思えました。
園での様子
製作活動は手先を使う活動を自宅や療育でも頻繁に行っていたせいか、
ハサミもうまく使えていてよくできていると先生に言われました。
友達関係はたまたま仲良しの子が同じクラスにいて、その子と遊んでいることが多かったようです。
おもちゃの貸し借りで大きな声を出してしまうこともあったようですが、先生からの指示も通り、集団生活に支障はないと言われました。
気になる点としては、「切り替えが上手く行かず、次の活動に行くのに少し時間がかかる時がある」と言われました。
しかしながら、寛容な幼稚園だったのもあり、厳しく指摘されることはなく、見守っていただけたので親としても有難かったです。
療育のその後
これまで週4日通っていた療育通所を入園後は週1にしました。
しかしながら、幼稚園の方が楽しいというのもあり
療育に通うことに本人が疑問を抱いたようでそのうち療育に行くことを渋るようになりました。
体力的にも幼稚園後は疲れていたりして、単に行くのが嫌だったのもあったかもしれません。
嫌がる息子を無理に療育に行かせたくはなかったので幼稚園と療育の先生に相談してみました。
どちらの先生からも「療育を卒業しても問題ない」と言ってもらえたので、
晴れて息子は療育を卒業することになりました。
一年半、息子は頑張って療育に通ったと思います。
それでも半年に一度、市の療育センターでの検査は継続していて、
5歳0ヶ月の時に言葉の発達は5歳8ヶ月程度のレベルでした。
いくら言葉が発達してもそれでも担当の先生からは自閉傾向はありますと言われたのは
どこかモヤモヤした気持ちもありました。
親が努力したら状況が良くなると思い込んでたからですね。。
でもそれは長男のありのままを、受け入れていることにはならない・・。
検査を受けるたびに一喜一憂して親としての未熟さを痛感しました。
気づいたことと、私の心の変化
早生まれということもあり発達が遅れないようにと
療育や家庭でできることをやってきましたが、
それ以上に私が周りを気にしすぎていました。。
幼稚園でも、時には公園でも「他の人に迷惑をかけないように」とか
「うちの子は他の子よりもできているだろうか」とか
「自分の子育てに不足しているものは何だろうか」と
いつもどこかで周りを気にしてしまい、比較して勝手に不安になっていました。
でも、重要なことは息子の気持ちを大切にする、
私自身の素直な気持ちも大切にする。
ということを意識し始めたら、ふっと肩の力が抜けました。
今では自閉症とか発達障害という言葉すら忘れている日もあります。
まだまだ迷ったり、悩んだりすることもありますが、
療育に通わせてもらって、子育ては誰かに大いに頼っていいと教えてもらえました。
息子もたくさんの人と出会い、触れ合うことで自分は愛されている、大切な存在だと感じてくれたのではないかと思います。
こうして無事に年中さんを終えることができました。
次回は年長の1年間について書きます。
宜しければこちらもご参照ください。
